「ポプラの秋」(湯本香樹実)
生者と死者は切り離されたのではなく 「ポプラの秋」(湯本香樹実)新潮文庫 ポプラ荘のおばあさんが亡くなった。知らせを受けた「私」は、すぐさま飛行機の手配をした。ポプラ荘は「私」が子どもの頃に住んでいたアパートで、おばあさ...
生者と死者は切り離されたのではなく 「ポプラの秋」(湯本香樹実)新潮文庫 ポプラ荘のおばあさんが亡くなった。知らせを受けた「私」は、すぐさま飛行機の手配をした。ポプラ荘は「私」が子どもの頃に住んでいたアパートで、おばあさ...
一つ一つ丁寧に「折り合いをつけていく」 「春のオルガン」(湯本香樹実) 新潮文庫 小学校を卒業した春休み、 「私」は頭痛に悩まされる。 家に帰らない父親、 苛々する母親、 傲慢な隣家のおじいさん。 大人たちのトラブルに...
本の海へ出かけよう~現代作家の描く友達たち 大きな希望と少しの不安を抱えながら 春に入学するピカピカの中学校1年生。 冒険のはじまりに 仲間との出会いが必要であるように、 読書も友達を見つけることが 第一歩となります。 ...
湯本香樹実の文と酒井駒子の絵が織りなす極上の絵本 「くまとやまねこ」 (湯本香樹実・酒井駒子) 河出書房新社 なかよしのことりを失ったくまは、小さな木の箱をつくり、ことりを入れた。そして自分の家に閉じこもるようになった...
新しい湯本香樹実を味わってください 「夜の木の下で」 (湯本香樹実)新潮文庫 弟が事故に遭い、 意識不明のまま入院した。 「私」は弟がその日、 帰り道の公園で 缶酎ハイを飲んでいたことを知る。 その公園のベンチに 腰掛け...
夏の冒険は少年をひとまわり大きくします 「夏の庭 The Friends」(湯本香樹実)新潮文庫 町外れに暮らす 一人のおじいさんを 「観察」し始めた 「ぼく」と河辺・山下の3人。 おじいさんが離婚したのは、 戦争での辛...
「死」を通して「生」を見つめる 「夏の庭 The Friends」(湯本香樹実)新潮文庫 「ぼく」と河辺・山下の3人は、 町外れに暮らす一人のおじいさんを 「観察」し始める。 人の「死」を見届けたいと思ったからだ。 夏休...